2017年08月25日

女の半身像

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール初期の重要な作品のひとつ『女の半身像(女の胸像、入浴前、ソルト、化粧、両手をあげている裸婦)』。

本作は同時期に制作された『陽光の中の裸婦(オルセー美術館所蔵)』同様、裸の女性の上半身を描いた裸婦作品である。『陽光の中の裸婦』とは異なり、室内が舞台となっている為、画家の特徴である斑紋状の陽光の表現は本作では示されないものの、両腕を上げて髪の毛を整える仕草の自然体な姿態や風俗的展開は、この頃に制作された画家の作品の中でも特筆に値するものである。

特にこの失名の女性(本作のモデル)が見せる未処理の脇や露わになる両乳房などのあからさまな官能性、向けられる視線に全く反応せず己の身支度に没頭するこの女性の日常的瞬間を垣間見るかのような親密性は、女性の身体特有の柔らかな形態と呼応するかのように美しく、観る者へと迫ってくる。

  


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2017年08月10日

日本を代表する靴を目指す、シューズデザイナー金子真が新ブランド始動

 国内の著名シューズブランドで約17年間デザインとディレクションを手掛けたデザイナー金子真が、2018年春夏シーズンからメンズのシューズブランド「カルマンソロジー(Calmanthology)」を始動する。

 カルマンソロジーはCalm(=静寂・静か)とAnthology(=詩集)を掛け合わせた造語。ブランド名から意味づけられている「言葉なき詩集」とは、金子が中学生の頃にフランスの写真家ジャン=ウジェーヌ・アジェ(Jean Eugene Atget)の作品を初めて見たときに込み上げてきた言葉だという。「伝統と進化」をコンセプトに、先人から学んだものにエッセンスを加えて日本人ならではのバランス感覚を伴ったスタンダードを提案し、「名だたるブランドと並んでも見劣りせず『これが日本の靴』と言われるような、日本の靴のスタイルを表現したい。100年先も古着屋に残るようなブランドを目指す」(金子)と展望を語る。

 ファーストコレクションはアジェの風景写真からインスピレーションを得て、作品の風景にあう靴を製作した。サイドゴアブーツやチャッカブーツ、ウイングチップゴアブーツ、ダブルモンクシューズなどレザーをベースに使用した計15型を展開し、価格帯は税別7万8,000円〜14万円。11月から展開予定で、デビューシーズンの販路は限られた百貨店や主要セレクトショップを想定しており、1カ月に1回をめどに都内でポップアップショップの開催を検討している。初年度の売上目標は上代ベースで5,000万円。  


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